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 黒い身なりの参列者。
 ――というのが通例であるが、ここには黒というよりも他の色が目立っている。紺にグレーに黄土色、深緑といった色に始まり、小さな赤に青、黄色に緑、ピンクに白、そしてチェックやアーガイルの柄もある。服の形はブレザーに詰襟、セーラー服。
 つまるところ、制服を着た人間が多かった。中学生らしい者もちらほらいたが、年齢的には高校生が大半といったところ。涙を流すのはやはり男子より女子のほうが断然多い。ずっと、鼻を啜る音と泣いてしゃくり上げる声が絶えず続く。彼らは単純にショックと雰囲気に当てられているのか、それとも相当慕われていたのか。この様子に、おそらく後者であると窺えた少年は、つい自分と比べて見てしまう。
 そうまでされるとなると、さぞすばらしい人なのだろう、とそのお顔を拝見に向かい、少年は奇妙な感覚に見舞われた。思わず二度見してしまうほど、もしかして自分にだけこう見えているのかと疑ってしまうほどに、その表情は無だった。呆けた顔をしたまま見つめる。てっきりにこやかに笑顔を見せているのを想像していたというのに。とんだ見当違いだ。
 この人数がいる中で、当の本人が一番他人事のようにそこにいる。なんとも不思議な光景だった。一体何がそうさせたのか、非常に気になるところである。
 まあ、何はともあれ、おもしろい奴が来るな、と少年は笑う。深く関わらないにしろ、様子を見るのもまた一興だ。少なくとも暇をすることはないだろう。
「ようこそ、僕たちの世界へ」
 聞こえない彼女にそっと声をかけ、少年は静かに消えていった。

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こんにちはあ^^
なんだか寒くなりましたね
うっかり窓を開けて寝てしまった日には鳥肌も立つという
そもそも窓開けっ放しで寝るなよという話ですけどね 不用心か
お日さまが強いときはまだ暑いかなあとも思いますが、日陰だとそんな暑さも忘れちゃうくらいには涼しくなりました
それでですね、電車が寒いんですよ
この前は、上着に長袖を着ていて十分丈のズボンを穿いていたというのに寒い寒い 冷房効き過ぎです
もものあたりが冷たく…orz
夏場は特に冷房が強いですよね、当たり前ですけど
半袖とか半ズボンとか、ミニスカとかショーパンとか
短いのを着ている人を見て、『なんであれで寒くないの? (・д・´;)』とかいつも思いますね
寒いのは寒いんでしょうか、やっぱり?
まあ、外は暑いですからね 上着も荷物になりますからわからないではないですが
そんなわたしは年がら年中長袖長ズボンです!! この季節感のなさ!!
本当に、よくこれで働いていましたよね 自分でも謎過ぎて^^;
とにもかくにも、これからどんどん日は短くなりますし寒くなりますから、みなさんもお気を付けくださいね わたしは風邪引きそうです←

最近やることが増えて目が回りそうです まじで
というか、もうすでにあっぷあっぷ状態だったり…
それから目が乾きやすくなっている気が
ドライアイとか言われたことないんですけどね
まあ、それも眼科行ったの何年前だよという話ですが←
こう、何十秒目を開けていられるか的なチェックは一応クリアしています
あれ? じゃあ、大丈夫です??
パソコンとか勉強とかで集中しているときに乾きやすいような…
はっ! その間は瞬きが少ないということですかね!?
何分ごとにって決めて休憩挟んだほうがよさそうです
よかった 解決したっぽい
あとは睡眠時間の確保を…いや、寝てるは寝てるんですけどね、寝たりない(・ω・`)














本編みたいに聡太が捻くれ始めたのは中学生くらいから
それまではけっこう可愛げがありました、実は
今となっては『誰だよ、おまえ』状態です
桔平さんは柄じゃないので聡太を甘やかすつもりはないけど、周りから見たらかなりデレデレという
聡太が大きくなってからのやり取りは貴恵さんとのに似ています 手が出るあたりも
でも結局聡太のことが可愛いので、就職してからも実家に近いこともあって休みの日はほとんど店に顔出しています そして両親にこき使われる
というか、そもそも実家から近い職場にしたんです、彼は
<桔平>

 聡太がまだ小学生で、俺もまだ学生だった頃の夏休み。学校が休みともなれば当然家にいる時間が増えるわけで、悲しくも友達のいない聡太が頼って訪れるのは自然とうちの店となる。長期休暇の大半をうちで過ごすのが当たり前だった。
 その日も俺は変わらず店の手伝いをしながら、店ではなくて隣にある俺の家で過ごしている聡太の様子をその合間に見ていた。昼時になると店が混むから聡太の昼飯は連れて遅くなる。前の晩の残り物を食べることもあるから先に食べてもいいと言ったことがあるのだが、待っていると首を振って、大人しく夏休みの課題を一人進めるのだ。
 そんな姿を見せられれば俺の料理をするスピードも上がる上がる。晩の残ったスープに具を足し、チャーハンを作り、サラダと一緒に手早く聡太の前に用意した。手を洗ってきて準備も手伝った聡太は俺が座ったことを確認して、一緒に手を合わせて食べ始めた。がっつきはせず少しずつ口に運んで食べているが……。お腹空いてたんだろうなあ。ああ、心が痛い。おいしいと笑って言うから救われはするものの、お腹空いたとか、もう少しわがままくらい言えばいいのにといつも思う。
「お兄ちゃんもおいしい?」
「そりゃ俺が作ったんだからおいしいに決まってるだろ」
 課題がどこまで進んだとか、難しくてわからなかったから教えてほしいところがあるとか、主に聡太の勉強の様子を聞きながら半分ほど胃の中に飯が入った頃、聡太が食べる手を止めた。そして、遠慮がちに言う。
「残りのご飯持って帰ってもいい?」
「は? 持って帰るって言ったって」
 どうやって、と続けようとした言葉は、聡太がリュックの中から魔法瓶とタッパーを取り出したのを見て、ただの息となり消えていった。やけにリュックが膨らんでいるかと思えば、それか。準備がいいと言うか、呆れながらも理由を聞けば今夜は家に誰もいないのだと返ってくる。
「伯父さんには友達の家に泊まるって言ったから、晩ご飯がなくて」
 だから持って帰ってもいい?
 言葉が出てこなかった。代わりにこぼれたのはため息だった。俺が何も言わないものだから聡太の顔に段々と不安の色が濃くなっていくのがわかる。無言でその手に持っていたお持ち帰りセットを取り上げれば、もう目に涙も浮かぶ。
「持って帰らなくてもいい」
「……ごめんなさい」
 怒られていると思って謝る聡太に、ちゃんと話を聞けとデコピンをする。ダムはすでに決壊している。身を乗り出して流れた筋を拭った。
「とりあえず目の前にある物を食え。話はそれからだ」
 コクンと頷いて泣きながらも聡太は昼を済ませ、俺は洗い物もそこそこに店で親父とお袋からの了解を得ると服を着替えた。
「行くぞ」
 聡太はわけがわからないと首を傾げる。俺は魔法瓶とタッパーを持って、
「これとお泊りセット、交換しに行くぞ」
「え?」
「おまえは今日、『友達』の家に泊まるんだろ?」
 頭を撫でながら笑って言った。すると、驚いたあとに聡太は、やっと嗚咽も治まったというのにまた涙をぽろぽろ落として、うん、と何度も頷いた。

「うちに入り浸ってる誰かさんに『友達』がいるってのは初耳だったなあ」
「いりびたりって?」
「うちにずーっと来てるってこと。どこの誰なんだろうな」
「うっ……」
 などと、周りに言わせればおおよそ『大人げない』言葉を俺は散々聡太に降らせてやった。正直、腹が立っていたのだ。
 何で直接的に俺を頼らないかな、こいつは。
 たしかに他人ではある。とはいえ、けっこう色々こいつの面倒見てきたつもりなんだけどなあ。
 その日の晩、盛大にお袋と親父に甘やかされ布団に入った聡太は、余程嬉しかったのか、これ以上ないというくらいにこやかな顔をしていた。笑みが溢れて止まらない聡太の顔に、持っていた紙を丸めて軽く打ち込むと、あう、と叩かれた場所を押さえる。聡太はそのまま押さえながら、お兄ちゃんと呼ぶと、
「ありがとう」
「……早く寝ろ」
 えへへと笑いながら、おやすみなさいと言って眠った。
 それ以降は同じことをせず安心していたのだが、引っ越した先でまたやったと聞いたときにはその頭に拳骨を一発食らわせてやった。

こんにちはあです^^
何やら炎症起こして痛かった首については、完治とまではいきませんが、おそらく薬のおかげで大分よくなりました!
湿布も大量にもらったんですけど、やっぱりというかかぶれまして…
ものっそいかゆいです
あと、首の痛みは病院に行って薬を飲みだしてじわりじわり和らいでいく一方で、
イネ科の花粉がorz
周り田んぼだらけですからね
しかも9月となるとけっこう育っているので花粉も飛んでいるんでしょうよ
花粉症なわたしは涙目です あながち冗談でもない;;
くしゃみが出るので、まだ首が痛いときには最悪でしたね
くしゃみする度に首がすごく痛いです でも出るもんは出るという…
ずーっとムズムズするんですよね、鼻が
いつか鼻血が出るのではという勢いで鼻つまんでぐにぐにやっています
今のところはまだ赤くないです セーフ
あとは目ですねえ すんごいかゆいです それから腫れぼったい感じ
目尻辺りとか、特にかゆいのは目頭
ついゴシゴシこすっちゃいますね よくないのはわかっているんですけど…^^;
花粉症のせいか、最近の目の疲れが半端じゃないです
普段より倍疲れている気がします パソコンの時間とかあんまり変わらないんですけど、不思議です
だから朝がつらいんですよね 目が開けらんない
頑張って起きます… いやあ、昔じゃ考えられないです、起きられないの
それと、目の話題ついでにこの前おもしろかったのが、
朝起きたらまつ毛まで寝癖がついていて…
主に目尻がビューラーいらずなほどカールしていました 驚いた(´∀`;)
うつぶせて寝るのが好きなので、そのせいですかね
少なくとも仰向けじゃつきませんよね(笑
とはいえ、自分はまつ毛短いと思っていたんですけど… 短くてもつくもんですかね??















貴恵さんのお友達は、書いた結果3人になりました 最初に人数決めてなかった←
みんな押しが強いので、わたしは中に入ったら「おおう…」ってな感じで圧倒されます(コワーイ
でもいい人たちですよ、ちょっとぐいぐいくるだけで
その中でも貴恵さんは姉さん的な立ち位置ですね
そして、18話書いていた当初は聡太を泊めて、一人暮らしの都合上貴恵さんも一緒の部屋で寝たという設定だったんですけど、今回書いているときに「あれ? これってまずいか??」と思い始めてネカフェな流れになりました
やっぱりまずいですよね? あれ? セーフですか??
ちなみに聡太の作った朝ご飯はご飯に味噌汁に卵焼きに野菜も付けたみたいなんですけど、貴恵さん曰く「どこからそんな出汁取ったのよ!?」というくらいおいしかったそうです
こんな聡太のスペック高くするつもりはなかったのに書く度にすごくなっていく…あれえ??
<貴恵>

「それで、結局あの日は何があったのよ、貴恵?」
 彼女の発言から堰を切ったように周りも、そうそうとか、教えてよと迫る。まさか男? なんてぶっ飛んだ想像までかましてくる彼女たちはあたしの友人だ。肉食系とでも言うのだろうか、ことその手の話題にはけっこうぐいぐいくる。
 あの日というのは盆あたりに彼女たちと夕飯の約束をしていた日のことで、急な用事で当日ドタキャンをしてしまったのだ。今はまさに喫茶店で奢るというその日の埋め合わせの真っ只中。
「路頭に迷っていた後輩を保護しただけだよ」
 へえ、そりゃ偉いわ、さすが貴恵、と周りが感心する中、しかし一人だけ、ん? と首を捻る。
「ねえ、それって前に言ってた後輩くん?」
 途端、一斉に注がれる視線。あ、ばれた。
 さっき、男? と聞かれたのもあながち間違いではなかった。いや、別にうしろめたさがあって隠していたわけではなくて、それで通ってしまえばそっちのほうが楽だっただけ――というのも、今となっては言い訳以外の何物でもない。どう足掻いたって疚しい気持ちとかそういうふうに取られてしまう。しまった。
 それからは一転して非難轟々。
「たしか高校生じゃなかった?」
「貴恵、未成年に手え出しちゃ駄目じゃん!」
「貴恵に限って……犯罪? 犯罪になっちゃうの?」
 と、次々と出てくる一方的な言葉を浴びせられこと約一分。こういう一分ってかなり長い。一頻り言い終えて彼女たちが落ち着いたところであたしは口を開いた。
「あんたたち、ここ喫茶店なんだけど?」
 少し声のトーンを落としてそう言うと、気付いた彼女たちははっとして口を噤んだ。
「たしかに晩ご飯作って泊めはしたけど」
「じゃあ、やっぱり!」
 被せ気味に言う彼女の頭にあたしは手刀を落とす。人の話は最後まで聞け。
「あたしはネットカフェに泊まったの。朝ご飯は作ってもらって帰ってから食べた」
 初めて行ったネットカフェはなかなか過ごしやすかった。個室だし、起きちゃってもネット使えるし。そしてさすがと言うか何と言うか、小山は料理が上手い。晩にあたしが出したのよりおいしかったんじゃないの、あれ。悔しい、でもおいしかった。ちくしょう、小山め。
「でもでも、てことは貴恵の布団使って寝たってことでしょ、後輩くん」
「いや、元通り過ぎて使ったかは知らないし」
「料理振る舞ってお返しに料理してくれる男の子とか、羨まし過ぎる!」
「何それ、恋人みたいじゃん!」
「付き合っていることは付き合っているの?」
 だから違うと。もう、どうして何でもかんでもそっちに持っていっちゃうのよ、あんたたちは。
 小山は性格上借りを作りたくないとかそういうことだろう。ご飯もらって泊めてもらって、そのお礼に朝ご飯を作るのを申し出たに過ぎない。布団も、使っていたとしてもきっちり元通り戻していそうだけど、あれはたぶん使っていない。座って寝でもしたのか、あいつは。そういうところが可愛げがないのだといつもいつも……。ため息を吐いた。
「そもそもタイプじゃないね。あたしは年上のしっかりした人が好き」
「あくまで理想でしょ? 実際に好きになる人って違うこともある、し」
 彼女があたしを見て固まる。いい加減にしないと口閉ざさせるよ、実力行使で? と拳をチラつかせながら無言で黙らせた。すみませんでしたという言葉が聞こえた。
「単純にほっとけないだけだって。弟に近いかな。みんなだって家族が困ったら手を貸すでしょ? そんな感じだよ」
 そう言って、渋々ながらも彼女たちは何とか納得してくれた。これで落ち着く。
 あんなことがあったにもかかわらず小山について詳しいことは知らずじまいで、元々深入りするつもりなんて毛頭ないけど、何だかなあ。もうちょっと何とかならないものかとは思う。
 そのあとは一時小山の話題になり、会いたい会いたいと言う彼女たちと実際に会う小山を想像して一人笑った。彼女たちとの出会いも小山の何かにはなるかもしれない。それなりの出費にはなったけど、まあそれも悪くないかな。なんてね。

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