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 少女、八森紗和は大人である。

 もう一度言おう。『少女』、八森紗和は『大人』である。

 あからさまに矛盾しているその言葉は、何も言い間違えたわけでもなければ、「我には古よりの記憶が……」などといった中二病を患っているわけでもない。八森紗和は間違いなく、そして他の誰でもなく『八森紗和』本人であり、その事実は揺るぎないものだ。

 記憶の話をするのであれば、『未来である過去』の情報を彼女は持っている。それは彼女自身が実体験したもので、他所から彼女に植え付けられたものではなかった。

 いつ、どこで、誰のもとに生まれたのか。自分の家族構成。通う幼稚園、小学校。友達、先輩、後輩、先生の名前。大きな病気や怪我のタイミング。

 生まれてこの方、記憶と大きく差異なく過ごしている。これから起きることも、記憶の続く限りで同じであるに違いない。

 つまり、彼女は記憶をそのままに自らの過去に戻ってしまったのだ。

 そう。少女、八森紗和は大人だった。

 彼女がたしかに『八森紗和』という人生を歩んでいる最中のある一点から、どういうわけかその生まれた始点にて目を覚ました。ふわふわとしたはっきりしない意識のまま時が進み、彼女が完全に覚醒したのは母親の顔を見たときだった。当時のその感覚は非常に気持ち悪いものであった、と彼女は振り返る。幸いと捉えるべきか、彼女の意思と関係なく体は勝手に動き、声も勝手に口から出た。さながら自分の記憶の追体験をしているようだ。便利なもので、基本的に彼女は行動を『八森紗和』に委ねていた。

 このまま何事にも無関心でいれば、後に起こるつらく苦しいことも以前ほど感情を揺さぶられずにいられるのだろう。潰れることはないだろう。『動き』始めるのはまだずっと先でいい。紗和はそう思っていた。

 しかし、中学に入学してその考えを改めざるを得ない事態が起きる。

「足上進です。みなさんは小学校の頃から一緒ということなので、早くクラスに馴染みたいと思っています。よろしくお願いします」

 にこやかに自己紹介をするその少年を、紗和はじっと見つめていた――。

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こんにちはあです^^
新年度! 始まりましたね!!
とはいっても、学校も行っていない、働いていないという状態のわたしにはさほど関係のないことではありますが(ハハハ
いや、弟の学校が始まればまたお弁当作りの日々が始まるんですけどね
全くの無関係というわけではないという
また1年もつかなあ……という遠い目←
とりあえず今日の我が家の晩ご飯はとり照り丼です 仕込み済みですd(・ω・´)

またまた! かばんを作りました!!(イエーイ
ズバリでドンッ!


今度はリュックこさえました
一応ポッケというか入れるところは3つもあるんですよ

      

小さめが前に1つと、大きめが真ん中と後ろに
真ん中は小さいボタン2つを使って閉じるのが可能です(元々サスペーンダー取り付け用)
当初予定していたマチは、底に作らずこんな感じでお腹の部分に設置されました

 (ベルト穴の間にある幅がマチ幅です)

ちなみに実際背負うとこんな それからこのリュックもまさかの2wayでトートにもなるという

      

脱衣所で撮ったのがバレバレw
まあ、そんなことはさて置きまして
意外と使い勝手いいですよ
キャンバス地みたいな、元が割としっかりした生地のスカートだったのでそこそこ重くても耐えられそうですし
ノートPC入れる想定もして作っているので
今回は仕切りとかが必要だったので別生地と、あとは肩紐留めるためのボタン2つをさすがに追加で使っています
これで原付ブーンです(笑
果たしてこのリュックにノートPC入れる日が来るのかは甚だ謎ではありますけどね…(フッ
こんにちはあです^^
なんとか今月も忘れることなく更新できそうでよかったです(・ω・´)
え? 小説ですか??
順調なのかは不明ですが、ちゃんと進んでいますよ
最初は若干説明臭いかもしれないです(ゴメン
今回も最終的にはみんな幸せで――ってな感じで終われたらいいなあ、と
バッドエンドが嫌いというわけではないんですけどねー
いかに登場するキャラクターたちを幸せにできるかという課題がドーンと目の前に積み上げられているので少しずつきちんと捌いていきたいと思います
うーん…捌き切れるかなあ(オイ

高校生の弟(下)もあと1週間ほどで春休み突入です
いやあ、弁当よく作ったなあ(´∀`)
とか、感慨に耽りたくなるところ
あんまりメニューにパターンないんですけどね
失敗もどんだけしたことか 考えただけでへこみますねorz
なんだか4月とか、最初のほうがおかずのバラエティに富んでた気がしないではないんですよねえ
普通逆じゃねっていう だんだん増えるものですよね? ね?? ね!!
増やしたいなあとは常々思っているんですけど、どうにもアイデアも気力もなく
かばんとかはじゃんじゃか(というほどでもないですけど)作ったんですけどね あ、今度上げときますd(・∀・´)
とりあえず、卵は巻くよりたたむほうが確実ということがわかったので、4月からも変えずにその方法で
なかなかいいですよ 卵1個でもそこそこの厚みで作れますし
何故今まで思い付かなかったのか そんだけ頻繁に作ってないからですよねえ そうですよねえ(ハハハ
ちなみにtsubakiの卵焼きは牛乳でふわふわ甘めが特徴です 家族からの評判は上々
卵焼きといえば、わたし、巻き方逆なんですよ 手前から奥に巻いていっちゃうっていう
最初見よう見まねでそのあとは自分でどんどんどんどんやっていっちゃうので、こう、独特な感じに完成されちゃうみたいで
包丁使うときの猫の手も、たぶん普通だと人差し指の節を包丁に当てるところを親指の節を当てちゃうんですよねえ
おかげで親指の節にペンだこみたいなのできちゃいましたし 笑う
いや、ほんと、料理してるとことか他所様には見せらんないですわ(´д`;)
まあ、見せるような人もいないんですけどね!
と、そういういつもの自虐は置いといて
4月に新学期始まるまで早起きの頻度が減るぜぃ(イエーイ
作るのは作るけど、なんだかんだ根っこの部分は変わらずなので面倒なんだろうなあ、と
渋々作ってるわけじゃないんですけどね
もっと、こう、バーンッと何でも好きなもん作ってあげるよ何がいいとか言える人になりたい 道が遠い…先が見えない…
あ、なんかへこんだ感じで終わってしまった そんな予定はなかったのに←
こんにちはあです^^
珍しく宣言通り1月中に話を更新できました(イエイ
って、それが当たり前なんだよ、と
ですよねえー
それで、今回あげた話についてなんですが、一言で言いますと

過去に戻った人たちが人生のやり直しを図る物語 です

いろいろなお話を見てきた中で、『後悔してしまった過去をやり直す』だとか、『正常な未来に戻すために過去の不具合を正す』だとか、そういった感じで過去に戻る系もいくつかありまして
そういったものって、まあ理由は自分本位なものにしろ世界を救うような使命といったものにしろ、時には戦って主人公たちが未来を変えることで物語は完結になりますよね だいたいハッピーエンド
行為の正当化と言ったら言い方は悪いですが、そうするに至った経緯だとか、想いだとか葛藤だとか、ストーリーに沿って要素が提示されることでわたしも納得して『いい話だった』『感動した』と作品に肯定的で好意的な感想をもちろん持ちますよ
それとは別に、といった話なんですけれども、
何かを1つズラせば当然別のところも連れてズレると
小さな歪みであれば問題ないと思いがちですが、しかしながら例えば小石を投げてできた水面にできる波紋のようにですね、直接的でないにしても割と大きな問題の、辿っていくと実はそこが起点でしたということにもなりかねないわけで
考え過ぎと言われたらそこまでですが、そこまで考えてしまった上で自分が過去に戻りたいかと聞かれれば『NO』だなあ、と
元々為すがままにと言いますか、為せば為るが為るようにしか為らないと言いますか、そんな考えの持ち主なので、人間嵌るところに嵌るべくして嵌るんだよ、と
運命的なものとは言いませんけど
過去のいくつかの要素が積み重なって『現在』があるわけで、ちょっとでもその要素を変えてしまったらもう『現在』とは似ているようで『全く異なる現在』になってしまうのだから、たとえその先を知っていたとしても絶対そうとはならないよね、みたいな
所謂パラレルワールドってやつですかね
本当を言うともっと広げていろいろ試行していたわけですけども、どうにも性格として煩わしさが先行しました(笑
楽しいことはたしかに2倍かもしれないですが、嫌なことも2倍ですよね 回避しきんないです(ヾノ´∀`)ムリムリ

…と、そんな感じのtsubaki特有の独特な考えを落とし込んだ設定もしっかり含ませて書いていけたらいいなあと思っております(・ω・´)キリッ
あ、今回は恋愛要素も含むよー
やれるのかと言われたら、やるしかないっす(ハッハッハ
ちなみに先週は保険も兼ねてと思って主人公たちのクラスメイト全員分の名前をフルネームで考えてたら2時間もかかっちゃってました 疲れた…orz
実を言うとまだ1話目取っかかってすらないので(おい)、春が終わるまでには上げたいなあという、うん、希望です、はい(・ω・´)キリッ←
頑張りまーすノシ
――すん、すん、と。

 何もない、真っ白い世界が広がる中で、うっかり聞き漏らしてしまいそうなその小さい音に気が付く。男が耳を澄ましてそちらへ意識を集中させてみると、さあっと、世界が徐に色付き始めた。

 現れたのはどこかの部屋と猫を抱えて座り込んでいる女。

「ああ……」

 彼女だ。間違いない、彼女だ。

 男はその女をよく知っていた。知らないわけなどなかった。

 彼女は生涯で愛した唯一の、男の妻であった。

 彼女に気付いてほしくて、この腕に抱き締めたくて。声に出して呼べども、触れようと手を伸ばせども、その声も手も何も彼女に届きはしない。

「――ぼ、くは」

 ふと、違和感を覚える。

 彼女へかけた言葉は自分にも聞こえなかった。

 彼女へ伸ばした手は自分にも見えなかった。

 果たして今の自分の存在はたしかなものなのだろうか、と。男の意識が女から自らへと移る。

 瞬きをしようにも目がない。鼻がない。口がない。顔がない。

 触って確かめようにも手がない。腕がない。足がない。体がない。

 まるで堰き止められていた水がダムを決壊させて溢れ流れ出ていくように、今し方ない歯で噛み締めた自身の状況に曖昧だった男の記憶がそれはもう目まぐるしく甦った。自分が一体何なのかも、どうして現在のこの異常とも言える事態に置かれているのかも、そんなことは終わりを知ってさえ一切わからなかったが、消えてしまった先程の女のあのワンシーンは男の生前の記憶には存在しなかったという、ただそれだけが揺るぐことのない事実として彼に突き付けられる。

「だとしたら、どうして、あんな画が、今の僕に」

 見えてしまったのだろう。

 女の前にあった仏壇は男のもので、女の流していた涙は男のためのもので。しかし、そんなものを見せられたところで彼女のもとに行くことのできない男にどうしろというのか。

 男は知りたくなかった。

 ひとたび知ってしまえば何もできない自らを呪い、そしてただひたすらに、

「戻りたいと、願ってしまう……」

 絶対に叶いはしない望み。

 自分の置かれた状況が酷く哀れで、男は流れることのない涙を流す。気持ちは泣いていた。

 滲むことのない景色と言うべきか、滲んでも変わらない景色と言うべきか。

 いつまで惨めなままこの世界にいればいいのだろうと、男が途方に暮れていたところだった。

《――戻りたいか》

 男以外の声が響き渡った。
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家族に言わせれば『しゃべりだすとおもしろい』らしい
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