ほうむ 23 おまけ

<成>

　うちは五人という多い兄弟がいるけど、ほとんど男にもかかわらず、しかしその中で『兄』と呼ばれるのは、長兄の宮守修ただ一人である。照も、拓も、陸も、呼び方は違っても『兄』と呼ぶのは長兄にだけ。俺もそう、あれを『兄貴』と呼んでいる。次兄である俺は一度も『兄』と呼ばれたことがない。上から三番目の真ん中で、兄弟で唯一女の照が『姉』と呼ばれることもまたなかった。
　つまるところ何が言いたいのかといえば、俺たち弟妹にとって『兄』とは非常に特別な存在だということだ。
　例えばこんな話がある。
　照がまだ小学校に入学したての一学期の参観日。よくある家族作文の発表。兄貴と俺とで、手伝ってー!　と言ってきた照に協力したから作文の大まかな内容は覚えている。
　『わたしのかぞくは、おとうさんとおかあさんと、おにいちゃんと、なっちゃんと、わたしと、たくと、おかあさんのおなかにいるあかちゃんのななにんです。』という始まり方で、そのあとも『おとうさんは――。おかあさんは――。』というふうに家族について書いてあり、『わたしはかぞくのみんながだいすきです。』と締めて終わる、何の変哲もない、至って普通の内容の作文だ。
　問題はそのあとで起こる。
　発表の終わった照の作文に担任の先生が感想を言った。照の担任は兄貴のことも俺のことも知っている先生だったから、その感想の中で、
「宮守さんは素敵なお兄さんが二人もいて幸せね」
　とか何とか、そんなことを言ったそうだ。当たり障りのない、よくある感想だ。そして照も、うんでも何でもよくある返しで発表が終わる、はずだった。しかし、照はそう言わなかった。それなら何と言って返したのかといえば、まず一言、
「違うの」
　と、首を振ったらしい。それからこう続けた。
「お兄ちゃんが二人じゃなくて、お兄ちゃんとなっちゃんなの」
　照の言葉に一瞬ポカンとした照の担任は、だからお兄さんが二人よねともう一度聞いてみたけど、照は決して首を縦に振ることなく『お兄ちゃんとなっちゃん』の一点張りで通してみせた。本来あまり大人の手を焼くような子供ではなかったはずの照がそのときほど意固地になったことはない。
　結局は大人である照の担任が折れて終わったのだと、帰ったあとで笑いながら母さんが一部始終を話してくれた。俺は、変なのと返し、兄貴はよくわからない頭で、しかしどう解釈したのか先生に勝ったと、偉いと照を褒め、『お兄ちゃん』に褒められた照はとても誇らしげにしていた。
　兄が一人しかいない当時の俺には全くもって不可解な珍事件だったけど、今ならわからないではない。きっとあのとき、もう一人の兄である俺ではなく、『お兄ちゃん』に褒めてもらえたからこそ照は誇らしかったのだ。
　俺では絶対に兄貴の代役は利かない。よく『しっかりしている』なんて言われて、『一番上の兄より余程兄』とも言われたことがあるけど、それは違う。俺は、兄貴があるが故の俺なのだ。俺が『兄』であってはならない。いくら考えてなさそうで図太くて無神経でお節介で馬鹿で楽観的な部分が見え隠れしたとしても、あんなだけど俺ら兄弟の一番上にいるべきはやっぱり兄貴である。あんなだけど。
　それに、今でこそ俺も記号としての『兄』になることはあるけど、あくまで記号。兄貴の『兄』は、言わば称号である。そして俺にとっての称号は『なっちゃん』だ。だから、俺に称号としての『兄』を与えようとする奴がいるのなら、それは俺らに対する侮辱だね。
　ちなみに拓と陸も、やはり血は争えないというべきか、照と同じ道を通ってきている。その度に記念すべき第一号である照の話が決まって持ち出され、もう当時のことを覚えていない照にとっては知らない恥を公表されるに等しく堪らないらしい。見ているこっちとしては実におもしろい。
　――あ。
「なっちゃん、どうかしたの?」
「いや、照の珍事件を聡太さんに話してみたらどんな反応するかなって」
　そう言ったらジュースを飲んでいた照が盛大にむせた。少しこぼれたから、そばにあった布巾を照に差し出す。
「ぜ、絶対言わないでよ!　あー、でも、なっちゃん本当に言いそうで怖い……!　本当に、絶対に言わないでね!」
「そーだねー」
「もー、やだー!　なっちゃん馬鹿ー!」
　顔を真っ赤にして怒りながらも、照は俺がやった布巾でせっせと台を拭いていた。

猿にまみれます しばらく猿はいい

こんばんはあです＾＾
今年はおみくじで大吉を引いてきました
そこそこいいことが書かれていたので少し期待しつつ過ごそうかと思っております
ちなみに初夢は、
少女漫画系の水泳部もの→(からの)→不良との喧嘩もの→(からの)→仮面ライダークウガが登場(しかも紫　何故…そこは赤でしょ…)
で、それまでは流れで続いていたんですけど、とどめは白い壁が赤く染められていたという、今まで何の脈絡もなく別の場面に飛んでの謎なまま目覚めました
果たしてあの赤は殺人現場的なサスペンス展開だったのか、紅白というおめでたいものなのか…いまだもやもやしっぱなしです　答えください
さあ、相変わらずやってんな、おいといったところで年賀状イラストの続きをば
今度は忘れずにスキャナ通して読み込みましたd(・∀・´)ｲｴｰｲ
今回はイラストでちょい長いので覚悟してみてね(ｵｲ

 (下書き)　→　 (完成)
 (下書き+α)　→　 (完成)

と、いった感じになっておりました
下の猿がいっぱいいるのはどのサイズで描くか決めかねていたので3通り出力したからですよ
そして恥を忍んでイラストを起こした大元の紙もスキャンしました(ﾜｰ



とりあえず猿と獅子舞が大量という
ちなみに右の悟空猿の上にいるお猿さんはキンシコウの特徴つかもうと思って適当に描いて、それから直の下の悟空猿です
ビフォー・アフターがすご過ぎて、自分で描いておきながら一人笑いました　なんじゃこりゃ、と
年賀状に使うにあたって微妙に修正かけましたが、個人的には元のほうが好きだったので年賀状が送れないイラスト描く友達用にはこっちを採用(プラスおまけの小猿)
色の塗り方を変えてみました

 　

完成した年賀状を見れば察しは付いていると思いますが…
獅子舞が描けない結果のコスプレです(ﾄﾞｰﾝ
妥協案です　描きたかったのに描けませんでした　無念
西遊記の悟空は、申年の年賀状の鉄板のような気がして　描かねばならない気がしました
幼稚園に通うくらいの歳の子供さんがいる先生宛てを考えて描いたので、男の子ですし、こういうのがいいのかなあと　喜んでくれたのかは不明です
年賀状には採用しませんでしたが、推しメンならぬ推し猿はおねむ小猿です←

さてさて、年賀状のお猿関係はここいらで締めですが、ちょこっと版権ものを
…と思ったんですけど、めちゃ長くなりそうなので次回に持ち越しということで
それから『ほうむ』おまけの更新ですが、来週あたりに再開予定です
しかしまだ手を付けていないという…←
…頑張りますd(・ω・´;)

お申さんのお通りですよー

HAPPY NEW YEAR!!

 　　　

と、いうわけで
やってまいりました2016年!
去年はですね、いろいろありすぎてショートしかけましたね
後半の慌しさといったらもう、落ち着きませんでした(・ω・`)
1月もなかなかにバタバタしそうですけど
というのも、実は『ほうむ』のおまけを書き溜められていないという…(((´Д`;)))ｱﾜﾜﾜﾜ
予定では12月の終わり頃にはゆるりと書いているはずだったんですけどね
ご存知の通り別のことで手一杯でして、また追われながらの更新になりそうです
3月いっぱいで終わるｶﾅｰ
話数的にちょっと厳しそう　でも頑張りますd(・∀・´)ﾔﾘﾏｯｾ
そしてそして
本来ならばここで絵の話をしながらの新年の挨拶を済ますところですが、慌てていたせいでばっちり(?)完成した上の2枚しかスキャナ読み込みしていないんですよねえ
他にも若干イラストを描いているので、後日まとめて改めて更新します
友達にあげる用で、ちびじゃない普通等身のキャラを久しぶりに本気出して描いてみました
つまりはそのイラストがtsubakiの限界という話に…Σ(°∀°;)ﾊｯ
あ、ちなみに版権キャラです　そしておそらく白黒
更新をお楽しみに(・ω・´)

たぶん今年もこんな感じでお送りしていきますよー
見に来てくださいね
それでは
本年も、このブログもtsubakiも共々よろしくお願いします＾＾

年越しの準備はいかがですか??

おはようございます＾＾
もう気付けば29日ですよ　明後日大晦日ですよ!　明々後日には2016年ですよ!!
早いですねえ　いやあ、忙しかった
ピークはあれですね、クリスマス前の3日間
年賀状制作ですよ
今年は枚数が少ないから何とかなるだろうという考えが甘かったです
デザインというか、絵がちゃんと決まったのがその週の頭ですからね
…ギリギリかΣ(´∀`;)ｷｬｰ
片方は結局描き切れずに妥協案になりました　無念
まあ、それなりなものはできたのでよかったです
それでですね、描いてから気が付いたんですけど
メッセージ欄のこと考えてなかったorz
こう、一言二言書く感じのあれです
新年の挨拶もうっかりどうしようとなりましたが、こっちのが困った
うーんうーん言いながら、なんとか余白に書き込みました　あっぶねー
あとは、色塗りですかねえ…
いえ、キャラとかの色は前もって塗って決めていたんですけど
問題は背景ですよ
真っ白がすごく寂しい感じになっていて
今年は色鉛筆と決めていたので、ここに来て絵の具を出すのも憚られ　だってふやけるし…
で、迷った挙句、色鉛筆の芯を削って塗りました
ハサミとかカッターを用意して、塗る部分を決めて色の芯の部分をシャーッシャーッと削って粉状にばらまく
あとは指でポンポンポンと叩いていけば仄かに色が付くというわけです
何度も重ねて塗らないとうっすいんですけどね
削ったハサミとか押した指とか、きれいに拭いたり洗ったりしないといけないんですけどね
ほんわか色を付けたいときはおすすめですd(・ω・´)
あ、でも紙がツルッツルだと付かないのでご注意ください
そんなこんなありつつ、なんとかギリッギリで間に合いました(ｲｴｰｲ
毎年こんなですね(・ω・`)
色塗りに丸1日費やしました　本当にその日は朝から晩までやっていましたよ
数枚しか塗っていないというのに…
色が薄いとこっちに上げる用にスキャナがあんまり読み込みませんし、濃くと思って力入れて塗った結果
翌日筋肉痛を起こすという←
わたし1日座っていただけなのに…どういうことなの…
それも塗るのに使っていない左の上腕にきているのが余計に謎で、えぇー…(´д`;)ってな感じ
右は首周りくらいですかねえ
衝撃でした
来年はまた色々考えた上で決めないとですね…塗り方とか塗り方とか塗り方とか…　いえ、もっと他にもありますけど
今回もちゃんと上げますので、元日をどうぞお楽しみに＾＾
レタリングはカード類で毎回頭をとんでもなく悩ます種なので敢えて言及なしで

年末に相応しい慌ただしさ

試験が終わったというのにこの更新頻度…
もう12月も半分過ぎてしまいまして、今シーズン初雪が降りましたー!
予報通りでした　あの雪マークは嘘を吐かなかった
そんなわけで寒いです
靴下を履いていないと足先が冷えますね　冷たいです

さて、期限も残すところ1種間ほどとなりました、年賀状…
詰まってますorz
今年も今年で2パターン用意する予定なんですけどね　難しいですね、お猿さん
簡単なのなんてあるのかよ!　いや、1個もないわ!　ではあるんですが、去年より進んでない
今週中にせめて年賀状へ下書きの工程を済ませたいところ　間に合うｶﾅｰ
描いていたら予想外のができて笑いましたよ　また年明けに載せます
今回は『孫悟空』『獅子舞とお猿さん』といったところでしょうか　予定ですよ、予定
孫悟空は、ぼんやりイメージはあるんですけど服とか細かいところがいざ描けない状態
資料集めようとしたら西遊記ではなく最遊記のほうがヒットするという
そっちじゃねえわ(´Д`;)
何やかんやあってとりあえず設定みたいな感じで描けたけど、ポージングで悩んでいます
おまえが決まれば周りも自ずと決まるのだよ!!!!!
という感じで苦戦中
獅子舞は、そもそも描いたことがないです
あれだけ年賀状手描きしてきたのに獅子舞は一度たりとも描いたことがなかったです
漫画とかアニメの話をする友達なら一律悟空でもありではあるんですが、どっちかというとかわいい感じのが似合う子なので柔らかさを目指して別パターンをと
あのいかつい獅子舞をどう柔らかくするかがキーですね
あとお猿さんも、悟空用のキリッとしているのではなく、こう、緩い感じの線で
こっちも獅子舞の資料を集めているところですね
…
………
……………終わるの、これ? (・д・`)
今月が誕生日の友達のカードも結局1日遅れちゃったんですよねえ…
11月までに想像していたよりも慌ただしいです
まさに師走　とか言って、ただ計画性がないだけなんですけどね(ﾊｯﾊｯﾊ
年賀状に追われているせいか、最近追いかけられる夢をよく見まして　というか立て続け
起きたら足がだるいという　まだ1日始まったばっかりなんですけどー!
夢で走って朝足がだるいから寝ている間に足をバタつかせているのかと思いきや、布団はきっちりしているんですよ　余計に謎です
本当は余裕があって『ほうむ』のおまけ更新にも手を付けているはず
だったんだけどなあ…　所詮は甘い見通しでした
年明けからの更新が怪しい感じ←
死ぬ気でやります