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「花?」
天使と悪魔が花を植えたいと突然言い出した。この2人の突然は今に始まったことではないのでそこまで驚きはしない。花に関して知識がない由鶴はとりあえず母さんに相談をしてみようと、天使と悪魔と一緒にリビングへ向かった。
しかしリビングに母さんの姿はなく、ふと外を見てみると庭仕事をしていた。ちょうどいい。そう思って母さんに声をかけ、天使と悪魔が花を植えたがっていることを話す。するとにっこり笑って、
「お昼から植えようと思っていたのよ。今から一緒に苗を買いに行きましょうか」
「わーい!」

1人1つずつねと言われた天使と悪魔は置いてある苗をじっくり見ながら植えたいと思える花を探した。途中で、一年草より多年草のほうが……とか、この花はきれいだとか2人で話し合いながら決めていく。10分ほど悩んだ末、同じ種類の色の違う花を買ってもらった。買った荷物を持つのはもちろん由鶴だ。
昼食のあと、庭へ出て教えてもらいながら買ってもらった苗を植える。
「せっかくだからシロちゃんとクロちゃんの花をメインで植えましょうね」
はじめからそのつもりで他に植える苗を買っていたらしい。白とか、薄い黄色が多かった。まだ苗だから花は咲いてないけど、きっと咲いたらきれいなんだろうなあ。天使と悪魔も同じようなことを考えていたようで顔を緩ませて嬉しそうにしていた。
「もう少しで向こうに帰るから、それの記念?」
2人は同時に首を縦に振って頷く。
「咲いたのが見れんかもしれんが」
「……何か、残し、たかった」
母さんには聞こえないくらいの声で話す。そっかと由鶴は2人の頭を撫でた。
「じゃあ向こうに帰るまではおまえらがちゃんと世話するんだぞ?」
「もちろん!」
「……言われ、なくても、する!」
母さんが、何話してるのと聞いたが3人は、何もと笑顔で答えた。
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ものごとを『おもしろい』か『おもしろくない』かで分けてる“へなちょこりん”です
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家族に言わせれば『しゃべりだすとおもしろい』らしい
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