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天使と悪魔は節分の日以来元気が戻った。沈んでいたのが嘘だったかのようだ。
「ゆづー!」
遊べと言いながら上着やら手袋をしている、外に出る気満々な天使と悪魔が抱きついてきた。2人で、それも走ってきたので座っていた由鶴は危うく潰れかけた。ドアの方を見れば千鶴が笑っている。一緒に来たのだろう。
あれから変わったことといえば、天使と悪魔は常に母さんか千鶴か由鶴の誰かにくっつくようになった。今も由鶴の部屋に千鶴と一緒に来た。やっぱり寂しいのは変わらないらしい。
「ゆづ、雪合戦しよう!」
「寒いからやらない」
断ると頬をぷうっと膨らませて怒る。
「……ゆづ、いじわ、る」
「部屋にこもっても面白くないではないか」
天使と悪魔が由鶴を誘うのに苦戦しているとドアの近くにいる千鶴が誰かに手招きをした。何をしているんだと由鶴が不思議がっていると、ようっと挨拶が聞こえた。出てきたのは昇一だった。
「……最悪」
「こんなこともあろうかと昨日誘ってみました」
「僕聞いてないよ」
「だって言ってないもん」
すごいと千鶴を褒める天使と悪魔。出ないと言っても絶対昇一に連れ出されると諦めた由鶴はみんなと外に出た。

「よし、頑張るぞ、あーちゃん!」
「……おー!」
天使と悪魔、昇一と由鶴の2組に分かれた。千鶴は見学。ちなみに場所は家の庭だ。
「冷たっ!」
由鶴の頭に2つ雪玉が当たった。もちろん当てたのは天使と悪魔。
「わーい、当たった!」
「……さす、が、てんちゃん」
「おー、やるなぁ」
逃げていた昇一と由鶴が今度は反撃といわんばかりに雪玉を投げた。

はじめは乗り気ではなかった由鶴も最後には一緒になって楽しんでいた。
終わった頃には、見ているだけだった千鶴以外の4人は雪まみれになっていた。
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