ほうむ 29

　ぎゅっと握った聡太の手には封筒があった。
　それは三学期に入ってすぐに聡太が自ら白樺に頼んだものだった。
「小山、あとで職員室な」
　夕方のSHRが終わると白樺はそれだけ言い残して教室を出ていく。何のことかは言われずともわかっていた。
　放課後、職員室へ向かうその足取りは、どこかドキドキというか、ソワソワというか。おおよそ周りに言わせれば『らしくない』様子だった。顔だって少しでも緩めてしまえば、ついにきたのだと期待に溢れんばかりの思いがそのまま顔に出てしまいそうなほどに。
　そんな聡太を見て笑いを堪え切れない白樺は、それでもなんとか抑えようとしながら幾つかの冊子と封筒を手渡した。普段ならムッとしてしまうその素振りも今の聡太は気にならなかった。気にする余裕がなかったと言ってもいい。なぜなら、彼の意識の全てはその手にある冊子に注がれているのだから。
「とりあえずは俺が適当に見繕っておいた。参考程度に見てもらえればいい」
　これから志望を決めていく上での、まあ、目安だな。
　丁寧に説明してくれる白樺に聡太はただただ頷いて聞いた。何といっても未知の世界なのだ。新しいそれに興味津々な聡太は子供らしい色を強く見せていた。
「ありがとうございます」
　おう、と一言。
　生徒のすることに真摯。生徒のしたいことに真摯。上辺だけではない彼の慕われる理由に、改めて十二分に納得ができた。
　聡太が職員室を出る間際、白樺は聡太を呼ぶ。
「俺も応援してるからなあ!」
　白樺の、部屋中に響いてしまうかもしれないほどの声と、ニカッとした笑顔に背中を押されながら、聡太は職員室をあとにした。

　大丈夫。大丈夫。
　自分で何度も読んだ。内容も整理した。言いたいこともきちんとまとまっている。
　大丈夫ともう一度心で唱えて、よしと小さく呟くと、封筒を持つその手はいまだぎゅっと強く握ったまま、聡太は足を踏み出した。
　リビングで団欒していた布美と利也は、突然の聡太の登場に驚いた。けれどそれは一瞬で、すぐに、どうしたのと大人の対応を見せる。
「あの、聞いてほしいことが、あるんですけど……」
　何やら真剣そうな話であると気付いた利也は片手に持っていた酒を横に置いた。ほろ酔い状態のように見えた彼の顔からは赤みがすっかり消えていた。布美も座りなおして姿勢から改める。
　なかなか話を切り出せないでいる聡太を二人は決して急かさなかった。聡太が自分から話してくれるのを静かに待ち続けた。
　そうして向かい合ってから数分ほど経ち、ようやく聡太が動いた。封筒から数冊の資料を取り出して見せるとすかさず布美が反応する。
「それ……」
　広げられたそれらは全て大学案内。布美は自分の目を疑った。
　一度布美と進路で揉めてしまった手前、言い出すことができなかったためにまずは白樺に相談したのだ。彼は快く乗ってくれた。
　国公立に私立。単科大学に総合大学。学費、学べる内容や環境等々。聡太は二人の理解を得るべく、白樺が自分にしてくれたように説明していく。
　一頻り話し終えると聡太は布美と利也を見て、
「僕に、進学させてください!」
　頭は下げなかった。今、二人から目を逸らしてしまうことが何よりも怖かった。聡太にとって見えない不安は進学を認められないかもしれない不安よりもずっと大きかったのだ。
「……そっか」
　利也がふわりと笑う。そのおかげで聡太の、膝の上で白いなるほどに強く握られた拳の力が緩められていく。少しだけ安堵した。
　対して布美の硬さは取れない。そして顔を強張らせたまま、スッと、今度は布美が一つの封筒を聡太へ差し出した。
「今の聡太くんなら、きっと、読めると思うわ」
　スンとした音が聞こえたかと思えば、布美の瞳から涙が流れていた。

はわわ…あわわ…ごめんよう…

こんにちはあです＾＾
2日ほど頭痛でダウンしていました…orz
後頭部に一瞬ズキンと奥まで刺さるような頭痛はたまにあるんですけど、今回は断続的に起きまして更には
・寒気
・脳から手の先から足の先まで鈍く痺れるような感覚
・頭を上下に動かすだけで痛い
みたいな
動くのもつらかったです
さすがに病院に行けよという話なのですが、それでも行かないっていう←
移動するときは床を這いずり回っていました
大人しく布団に丸まっていたんですけど、逆に暑くてうがー!　ってなりました
なので、上は長袖1枚、長ズボンに靴下履いて毛布の上にゴロンッてしていました
だって上着着たら暑いんだもん(・ω・`)
今では元通りの調子に戻っております
相変わらず立ち眩みとか目眩とかなくならないけどね←
もう、本当に、何なんでしょうかね、原因??
だから病院に行けっていう

だが断る(`∀´*)

あと、今月入ったあたりからものすごく眠たいです
…冬眠??
元々か?　そうですか?　ｿｰﾃﾞｽﾈｰ

ただいま年賀状とクリスマス用のイラストを制作中であります!
去年イメージしていたのと大分違うんですよねえ　あっるえ? (・д・`)
まあ、そんなもんですかね
とりあえず、作業燃えるよね!
年賀状はハガキ用とメール用の2種類作っています
去年バタバタな中で3種類も作ったのに今年2種類…＾＾;
まあ、去年の1枚は副産物でできたものですけど
イラストを分けたのは、住所知っている人もいればメールのアドレスしか知らない人もいるので
クリスマスはメールonlyです
いや、だってさ、12月の友達なんて年賀状入れた1ヶ月に手紙3通だよ??
なんか慌ただしいですし、もう、いっそのことメールのほうがいいのではないかと!
それだと当日までで作業でき(ｹﾞﾌﾝｹﾞﾌﾝ　…いえ、何でもありません(・ω・´)ｷﾘｯ
メール用のはパソコンのペイントで色を塗る予定です
アナログに戻るとか何とか散々言っといてアレなんですけど、
バッと塗れちゃういい方法見つけちゃったんだ! (´∀`*)ﾜｰｲ
あ、もちろん年賀状のハガキ用イラストはアナログ作業しますよ
線画だけはコピーして省きますけど…そこは勘弁してください…orz
さて、イラストのデザインも決まり、下書きが終わったところでわたしは大事なことに気付きました…

…友達の誕生日!! Σ(°Д°;)ﾊｯ

年賀状とかクリスマスとかそっちよりも誕生日カードが先だというのに何してんのわたし!
い、いや、別にわわわ忘れてたとかじゃなくて、年賀状とかクリスマスのイラストがノリにノッていてそっちに意識がいき過ぎたというか…あわわ…

すみませんでしたー!! orz

ごめん、全然絵に起こしてなかったです
ここに来ないと思うけど、この場で謝ります　ごめんね；；
年賀状とクリスマスの線画だけ終わったらすぐに取っ掛かります!!
イメージは前から頭の中にあるので、間に合う、たぶん!!　頑張る!!!








変わらずバタバタしっ放しなtsubakiが書いている小説は現在28話まで更新中です!!
2学期入ってから学校のシーンが激減した気がしている方は、大正解　がっつり減っています
2学期スタートの20話から年末の28話までの9話中、何とたったの2話!
全く意識はしていなかったんですけどね
文化祭とか、2学期のイベントがないことに関してはノーコメントです(－x－;)
だって高校のイベントとか知らない…何それ…orz

いちばん頑張ってた、らしいよ!

こんにちはあ＾＾
母に薄くなったと言われたtsubakiです
胸が薄…じゃないですよ
いや、別に大きくもないわけですが
父親もなんだか最近体重が落ちているようで
2人そろってやばいんじゃないのとか話してたりします
でもそんなこと言われても、ねえ?
今ならいってるだろうと体重計に乗ってもやっぱりいってないですし
その上、いろいろ持った状態で乗っても軽くてですね、

え?　実際もっと下ってこと…?? (・д・´;)

という感じになることも
そもそも物持って体重計に乗るなっていう、ね
しかも、服着た状態で測るときって0.5kgマイナスするんでしょう?
ええーって思っちゃいますね
以前は今よりもう1，2kgくらい落ちればなあと思いつつ、でもダイエットして減らす予定なんてなかったのに
…何ででしょう??
弟(上)がひょろっひょろでお風呂から上がってきたときに、

うっわあ、ガリガリじゃん!

とか言ったり思ったりしていたのですけど、それも控えるようになりました(・ω・`)
とりあえず、当面は母親と同じ重さにはならないようにキープで←


大学祭に行ってきましたよー!!
というか参加してきました
うちには残念ながらといいますか、前夜祭や後夜祭というものがないのですが本番2日とも出ましたよ
ちなみにうちの専攻では模擬店を出しました
仕込みのために朝7時に集合です
…眠たーい! (´Д`;)
早いので朝ご飯を食べてきていない子もチラホラいて、先生がパンとかおにぎり買ってきてくれていました
え?　わたしですか??
わたしはがっつり朝ご飯食べてきましたとも!!(ｴｯﾍﾝ
メンバーのほとんどが同級生でだったので楽しかったですね
先輩や後輩も、先生も一緒にわっちゃわっちゃしました
作ったものは、以前ブログで専攻で料理をしたと言ったときのものと同じです
だからだいたい要領は得ています
が、
何せ売るから量が多いという…
もうね、すごかった
何がすごかったって、野菜はもちろんなんですけどポットのお湯がね!
4つのポットをフル回転ですよ(笑
部屋に2つしか繋げられなくて廊下から2つ拝借しました
それを、売り出し始めてから調理場の3階と売り場の外(1階)とを行ったり来たり
そして売り場は立ちっ放しです
いや、椅子はあったんですけどね　勝手に休憩してよかったんですけどね　何も問題なかったんですけどね
ただ、売り場に出たらそうもいかないだろうと!　わたしが!!←
ほぼ1日中立って声張って客引きか材料など足したりで階段を上がったり下りたりしてました
おかげさまで、わたしがいちばん頑張っていたという話になりました
うん、たしかに働き通しだった
なんか接客だからスイッチが入っちゃって…
バイトしていてよかった!　と心から思いました
だってまさかの接客スキル
若干対人恐怖な節があるんですけど、不思議なもんですね　できました
あとは、店がステージの正面方向にあるのでイベントもの見たりだとか、
友達の軽音ライブを見たりだとか
けっこう満喫してました＾＾
別の学校の友達にも会いましたし　びっくりした!
でもですね、2日とも終わって片付けをしているとふと気付きました

あれ?　わたし調理場の部屋と売り場しか行き来してない?? Σ(・Д・´ﾉ)ﾉ

なので、どこで何があったのか全くわかりません
必死過ぎな自分に笑いました(笑

結果、初めての文化祭は非常に濃いかった

友達もおもしろかったです
笑いが絶えませんでしたよ
毒突いちゃった男子、ごめんよ　ちょっとテンションがおかしかったんだ
いや、ネットでは散々ドSって言われてましたけどね
リアルでも仲のいい男子にはきついですけどね
慣れてくると、その日がほぼほぼ初めて話す人とでもやっちゃうんだよなあ…　まずいとは思ってる






いつも以上に雑然とした感じになってしまいましたが、しかも長いし
大学祭を全力でやりきったtsubakiが書いている小説は現在28話まで更新中です
タイムリーな感じになってくるかもとか言ってたら一気に越していった
年末でした　ごめんなさい(・ω・`)ﾓｷｭ

ほうむ 28

　困った。非常に困った。
　聡太の目の前に広げられていたのは小学校と中学校の卒業アルバム。何か将来の夢について書いてあるかもしれないと期待半分に開けたものの、案の定といえば案の定、何とも子供らしさの欠片も見えないものだった。両親が亡くなった後で、治久の家に世話になっている間のものであるから無理もないかもしれない。
　あの卒業アルバムが聡太の考えうる唯一の可能性であったのだが。これで見事に頼りが一つもなくなってしまった。『振り出しに戻る』だ。
「お兄ちゃん、遊ぼう!」
　これからどうしたものかと困り果ててお茶を飲んでいると啓太に手を引かれた。
「こら、啓太!　聡太くんは忙しいんだから無理を言っちゃいけません」
「あ、いえ。部屋を片付けていただけなのでいいですよ」
　本当にいいのかと尋ねる布美に頷く。啓太が両手を上げて喜んだ。
　現在は冬休みに突入したところ。聡太と啓太の二人が仲良くなってから初めての長期休暇である。日頃、休日はその大部分をアルバイトに費やしてしまう聡太が家にいる時間が増えるため、啓太はこの冬休みを心待ちにしていたのだ。
　聡太が部屋の片付けをしていたと聞いた啓太は、じゃあ僕もと聡太を連れて部屋へと移動する。啓太の部屋は聡太の部屋と同じ六畳間。まだ小さい啓太には些か広く感じた。学習机の棚や引き出しから物を取り出して床に広げても足の踏み場が余裕で残る。
「見て見て!　ここに飾ってるんだよ!」
　そう言って啓太が見せたのは、先日のクリスマスに聡太が啓太へ贈ったミニカーだった。仲良くなるまでに過ぎてしまった啓太の誕生日のお詫びも込めてプレゼントして、布美からあまり甘やかさないようにと困ったように笑いながら言われたのは記憶に新しい。
　長期休暇に入る度に習慣となっているらしい机の物の整理を啓太は一人で手際よく進めている。時折褒めてと言わんばかりに満点のテストやプリントを広げて見せる啓太にすごいと伝えれば満面の笑みが返ってきた。いつもは布美とこのようなやり取りをするのだろうか。彼女は聡太以上にすごい、すごいと褒めてあげるのかもしれない。
　啓太が作業している間、聡太は部屋を見渡して改めて思うことがあった。
「本当に車が好きなんだな」
　筆記用具こそシンプルで実用的な物が多いが、椅子に敷かれた座布団は車のイラストがプリントされた物であるし、用具入れの袋には小さなアップリケが付いている。学習机の棚の空いたところには二、三個ほどのミニカー。向こうに見えるおもちゃ箱の中には今まで買ってもらった車のおもちゃがたくさん入っているのだろう。拓が遊びに来ていたときに見ていたテレビも車の番組だった気がする。
「お兄ちゃんも好き?」
「そうだな……。昔はおもちゃも持っていたけど」
　今でこそ捨ててしまったが小さい頃は聡太も啓太と同じく車が大好きで、おもちゃの大半はミニカーなどが占めていた。休日に車で出かけると聞けば手放しに喜んだものである。
　小さい頃といえば。
　何かあった気がする。たしかに何かあったはずなのだ。
「お兄ちゃん?」
　――お父さん?
　そうだ。あれはまだ父さんも母さんもいたときに。
　次第に浮かんでくる記憶。晴れた日。啓太よりも幼かった聡太は困り果てた顔をした父をそばで見上げて。そして、
　――僕、大きくなったら　　になる!　そしたらお父さん、困らないよね?
　何になるのだと言ったんだっけ。聞いた父がぎゅうっと抱きしめて、自分も同じようにぎゅうっと抱きしめ返したのは覚えているのだけれど。
　大きくなったら。大きくなったら。
　あ。
「……うん。好き、だね。好きだよ」
　やっと思い出した夢に聡太は笑った。彼が何年かぶりに見せる子供の、年相応なものだった。
「ありがとう」
　何の脈絡もないお礼に、啓太は首を傾げながらも照れくさそうに応える。
「どういたしまして!　えへへ」
　あのときの母の顔は、布美の笑顔とよく似ていた。

そろそろやばい感じになってまいりましたよ

こんにちはあ
ただいま人生を激しく迷走中のtsubakiだよ←
いい加減終わりが見えてきてもいい頃だと思うの…(・ω・`)
昨日は大学を出てフラフラっと歩きました、15kmほど
ちょっと出歩くレベルの距離じゃないっていう、ね
しかも海でポツリとお弁当食べました
雲1つない晴天だったもので、とっても暑かったです　お日さまが熱かった
さすがに歩き過ぎで両足にまめできちゃいましたし、今朝は脚がやばかったですよ
歩けんわ!　っていうくらい疲れきってた
…そりゃそうだよね!
今はだいぶ回復しましたけど
頭も少しあれなんですよね、ふわふわしてるというか
ぼうっとして、でも痛いし
え?　病院には行きませんけど??←
あれ……今週生き抜けるかな…

そんなこんなでだいぶ『きてる』わたしですが、冬物を漁りに服屋さんへ行ってきました
そして、いい機会だから本当にサイズが落ちているのか確認しようとズボンを試着

…入った Σ(・Д・´;)ｶﾞﾋﾞｰﾝ

しかも細身のやつです
うわー　うわー　……自分で若干引きました
ちなみに今まで穿いていたサイズでは緩い
まじでかー
MサイズからSサイズに落ちてしまいました　これは、なんかへこむ…orz
もうね、ベルト締めるときにいちばん小さい穴に余裕で通りだしましたもん
今はもう1個手前のでわざと締めてる　何だろう…プライド?
結局、買いに行くっていう意気込みで行っていないのでわたしは何も買わずに帰ったわけですが
弟(下)の服を3着ほどゲットしては帰りました
メンズをチラホラ見ていたら少し変わったズボンを見つけまして
ジーンズがメインのお店なんですけどニットっぽい感じの生地でシルエットは細めのタイプ
わたしもわたしですけど、弟も弟で好みがなかなかうるさい奴なので着るか着ないかはほぼ賭け(とりあえずジーパンは嫌い←)
まあ、着なかったらわたしらでも着れるしとトップスも合いそうなのを見繕って購入
で、帰って風呂入らせてから着せてみたら
びっくりするほどハマった!!
好みはうるさいけど、よっぽど嫌いでない限りは褒めると着ますからね
いや、それにしても思ったよりも似合いましたし、本人も気に入ったようですし
久しぶりにはずれが1つも出ずホクホクした買い物でした(´∀`*)ﾎｸﾎｸ

この冬は1枚で着るニットとかハイネックのシャツに挑戦してみたいなあとか思っていたりいなかったり
あと、今サイズダウンで傷心中なのでこの機会にスカート穿いてみるのもありかなあとか
年末年始にスカートのわたしがいたら、「あ、こいつやりよった」とでも思ってください
成人式はスーツ予定ですし(ﾄﾞﾔｱ←






小説は現在27話まで更新中です
季節としては冬に入ったくらいですかね
あ!　タイムリーな感じになってくるかもしれないですね!!
これは気合いを入れて続きを書かなければ…