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「今日から新しいお友達がふえました。白ちゃんと黒ちゃんです」
 楽しみにしていた幼稚園。そこで天使と悪魔は思った。
 子どもばかりだ、と。
 自分たちも子どもではないか、と思われるかもしれないが2人は子どもではない。外見は幼児のようでも、歳は人間でいう100歳をとうに超えていたりする。もちろんそれだけ歳をとっているわけだからそれなりに知識はある。まあ、偏ってはいるが。
「おい、おまえたち」
「なんじゃ?」
 同じクラスの和希、直太が天使と悪魔の前に立っていた。 
「おまえたち2人をオレたちの仲間にしてやってもいいぞ」
「仲間になってどうするのじゃ?」
「オレの言うことを聞くんだ」
「ほお、それはつまらんの」
 天使は、いつの間にか女の子や男の子に囲まれて本を読んでいる悪魔の傍に座る。後ろで和希がギャーギャー言っていたが聞かないことにした。

「ただいまー」
 家に帰ると天使と悪魔が出迎えてくれた。2人の顔を見る限り、幼稚園は楽しかったようだ。これを教えてくれたの、と言って不器用ながらも折ったであろう折り鶴を見せてくれた。初めてならもっと簡単なものを折ればいいと思うのだが。
 幼稚園での話を聞いていると、急に天使がムスッとした。
「そういえば和希、直太とかいうのがおったの」
「幼稚園の友達か?」
「……男の子。彼の言葉、てんちゃんのかん…障った、らしい…」
 天使の代わりに悪魔が和希という男の子について教えてくれた。
「あぁ、ガキ大将みたいなやつか。いるよなぁ」
 悪魔の話によると、直太は和希の連れみたいなものらしい。天使はまだムスッとしている。
「気に入らないのはわからないこともないけど、ケンカは程々にしろよ?」
 笑いながら言った。ケンカするのはいいことだけども、天使の場合、やり過ぎてしまいそうなので注意しておいた。
 その日はずっと天使の頬が膨れていた。

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ものごとを『おもしろい』か『おもしろくない』かで分けてる“へなちょこりん”です
外ではA型、家ではB型と言われます(*本当はB型)
家族に言わせれば『しゃべりだすとおもしろい』らしい
寒天と柑橘が大好きです^^
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