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「ゆづ兄ちゃーん、ここ教えてー!」
「僕も自分の勉強がしたいんだけど……」
由鶴と千鶴はテスト勉強の真っ最中。天使と悪魔は2人の邪魔にならないように隅のほうで遊んでいた。由鶴は千鶴に解き方を教えてから自分の勉強に戻る。
「数学、基礎問題は解けるんだけど応用問題がなかなか解けなくて」
「……すう、がく……?」
数学という言葉に反応した悪魔は千鶴のそばへ寄っていった。天使も悪魔のあとについていく。
「ボクにも……見せ、て」
千鶴が使っている数学の教科書を指差す。
「クロちゃん、これが見たいの?」
頷いたあと、千鶴から教科書をもらう。
「これ……わか、る」
「わかるの? すごい! ゆづ兄ちゃん、クロちゃんがこの問題わかるって!」
「これならワシもわかるぞ」
悪魔の横から覗いていた天使もわかると言い出した。そんなバカなと思いながらも由鶴は2人に紙と鉛筆を渡す。すると2人はすぐに答えを書き込んだ。答え合わせをしてみると、
「あはは……全部合ってる」
千鶴は、すごい、と言って天使と悪魔の頭を撫でた。
問題を解いたことに満足したのか、次に悪魔は苦笑いをしている由鶴のそばへ行く。机の上を見ると数学の教科書とノート、問題集が置いてあった。ちょうど由鶴も数学を勉強していたらしい。ノートを覗いて、あ、と声をこぼした。
「間違い……ある」
まさかと答え合わせをしてみると、悪魔の言う通り間違いが1問だけあった。
「すごいね、クロちゃん。もしかしたらゆづ兄ちゃんより上かもね!」
えっへんと威張るポーズをとる悪魔に敗北感を感じた由鶴。
「ねえ、2人とも。わからないところがあったら教えてくれる?」
その上悲しいことに、もう用無しになりかけていた。

後日、天使と悪魔にはそれぞれ得意科目と苦手科目があることがわかった。
落ち込みかけていた由鶴はというと、千鶴からちゃんと必要とされていることがわかり立ち直ったらしい。
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ものごとを『おもしろい』か『おもしろくない』かで分けてる“へなちょこりん”です
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家族に言わせれば『しゃべりだすとおもしろい』らしい
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