ほうむ 34

　おかしい。
　おかしい。おかしい。おかしい。おかしい。
「何か変!」
　花の頬は膨れていた。原因は聡太と修にある。
　年末に二人の間が少しギクシャクしているなと思っていたら、ここ数日は逆に二人して何やらこそこそし始めたのだ。何をしているのか聞いたって教えてはくれずに話を逸らしてしまう。二人とも隠し事が下手だから、いくら鈍い花とはいえ、怪しいと勘付いてしまうというのに。
　そして一番納得がいかないのは、自分は除け者で聡太と修の二人だけというところ。今日だって二人で先に帰ってしまったのだ。そこに限って言えば、花は部活があるから仕方のないことなのだけれど。
「……おもしろくなーい!」
　うがー!　と。おおよそ女子らしからぬ叫び声を上げながら部室まで全力疾走していった。

　聡太は目の前の男を、いい加減にしろよ、おまえと半ば冷めた目で見ていた。
　進路について話すと宣言してから一週間は優に経っていた。もう二月も終わりが近い。しかも今は修と成の部屋の前だというのに、ここに来てまだ二の足を踏んでいる。さっさと腹を括ってしまえ。
　じいっと横で睨み続けていると、不安そうに落ち着かない修がぱっと聡太を向いてそれに気付く。聡太は何も言わなかったがその無言の圧力に耐えかねて、ううと唸った。そして観念して深呼吸をすると戸をノックした。
　ちなみに襖である。不格好な音が響いた。戸を開けた先には机に突っ伏して震えている成がいた。笑っている。
　改まった様子で正座をする修は目がキョロキョロと落ち着かない。自分の部屋でもあるこの空間で一番居心地が悪いのは、聡太ではなく修だ。
「な、成、ちょっと、その……実は話が」
「ちょっと待った」
　シリアスな空気も何のその。修の言葉を遮った成は、修と聡太を残して一旦部屋を出ていった。
　暫し固まったまま彼を待ち、戻ってきた成は椅子に座り直すと、どうぞと言って話を促す。再び緊張で力が入る修が、
「……し、進学、がしたいんだ。その、保育士、に、なりたくて」
　言った。ちゃんと、成に言えた。
　強張った面持ちで見つめる修に、けれど成が返したのは意外な言葉だった。
「うん、すればいいんじゃない?」
　修の顔は、ポッカーン、だ。気にせず成は続ける。
「兄貴のことだから勝手に一人で、あとに控える俺とか照のために就職するのが一番だ、とか考えてたんだろうけど」
「……へ?　だ、だって成たちのほうが勉強できるし」
「そういう話じゃないでしょ。そもそも俺、進学するつもりないよ」
　興味がないと言い切った成は普段通りの彼で、終始声色も表情も全く起伏がなく落ち着いていた。
「みんなおんなじこと言うと思うよ。大好きな兄貴の夢に反対する奴なんて、残念ながらうちにはいないんですよー」
　さらりと、当然のことのようにそう言える成がとてもかっこよく聡太の目に映った。そのまま成は席を立ち、修を通り過ぎて聡太の隣に移動する。
「さあて、兄貴。一段落したところで、他にも話す相手、いるんじゃないの?」
　聡太が成とアイコンタクトして頷くと、後ろの戸を勢いよく開けた。
「……は、な?　へ、あ、と……何で?」
　戸惑いを隠せない修に成はにやりと笑う。部屋の前に立つ花の頬には涙の筋が残っていた。そして、怒っていた。全部聞いていたのだ。そう、成が一度部屋を出て戻ってきてから、ずっと。
「修くんの、馬鹿あ!」
　これまた勢いよく突進してきた花に倒れ込んだ修が、ようやくことの状況を理解したようで、小山あ……と恨めしそうに聡太を睨む。聡太は目を逸らしながらも素直に謝った。だって花に、教えてくれるまで逃がさないと迫られたのだ。修に申し訳なく思いながら、けれど花に負けた。
　聡太と成は部屋を出る。その間際、
「あ、照は大学行きたいみたいだから、そのあたりは考えておいてね」
　言い残されて戸も閉められた。
　小さい、花が泣いている音だけが響いた。その途切れ途切れに、何で自分には話してくれなかったのだと修を責める。
「いや、だってかっこ悪いじゃん」
「そんなの今更じゃん……かっこ悪いのも修くんじゃん……」
　花の言葉にぐうの音も出ない。再び言葉が詰まる。これはグッサリときた。聡太も成も、花も痛いところを突いてくるものだ。
「あたしは、修くんの何なのさ……」
　馬鹿馬鹿と繰り返し呟く花に修が宥めるように頭を撫でながら、次からは真っ先におまえに言うよと約束すると、小さく、うんと返ってきた。

なんと驚きの…!

こんにちはあ＾＾
昨日はうっかり長く昼寝をしてしまったために更新できませんでした(´∀`;)ｴﾍﾍ
最近眠くて堪らないんですよねえ
…あ、わたしの場合は年がら年中ですね
いやいや、それがですよ、最近は夢もまたすごくてですね、毎夜毎夜割かしハードめなのがくる
見ていて楽しいような気もしますけど、やっぱり疲れてますよね、寝起きorz
これで大丈夫かと思わないわけがない
どうしたもんですかね、これ(・ω・`)

先日、ふとパケット料が気になったもので携帯で確認したらですね
驚きの少なさ!!
1ヶ月分を見たはずなんですけどね
思わず見間違えたかと思うくらい少なかったです
冬で寒いからお家で携帯いじってそうなんですけども
まあ、よくよく思い返してみれば先月は編み物月間でしたからね、時間さえあれば編み物やってたからそのせいですかね
それにしてもいつもと桁が違うレベルで低いとさすがに驚きますよね??
これはもう、果たしてパケ放題の意味があるのかないのか
サイト見るときも普段は画像offにしてますし、ここ数年は携帯で動画も見ませんし
…本当に使ってないですね
携帯も、使うのって小説の下書きかメールか調べごとですからね
前にも言いましたけど、メールとカメラとあと電話が使えたら問題ないです
めちゃくちゃシンプル…!!
キッズケータイとかお年寄り向けの携帯とかで済むレベル
SNSとかも携帯ではしませんしね
ブログもガラケー向けのサービスは終わってしまいましたから、本当に使うことがない
弟がスマホに変えたいかなあとか言っていますが、やっぱりわたしがスマホを手にする日はまだまだ先のようです
だって必要性を感じない(´ω`)
ガラケーで新しく気になるのが出たら買い換える気が起きるかもしれないですけど
スライドって出そうにないですもんね…けっこう好きなんですけどね、スライド
いつかガラケーが1つもない時代が来るんでしょうか　やだなーorz
とりあえず、今月はパケット料がそれなりにいくように頑張ります(・ω・´)←








とことんガラケー派なtsubakiがコツコツ書いています小説は現在33話まで更新中!
さて、何話で終わるんでしょうか
でも終わる方向向いていますよね??　ですよね??　…だと思ってる!!

メェ～メェ～メェ～!

こんにちはあです＾＾
やけどは、ちょっと痛々しいところを過ぎまして、徐々に治ってきています
治ってきて…います??　たぶんね!!
さすがにお風呂で沁みなくなったので大丈夫かと　大丈夫かと!
そんなこんなで、前回の羊増殖中の件
うん、こういうことかな↓

 　 　

わあ、羊だらけ!
……でしょう??
というか、そもそも羊に見えますかね?　羊ですよ!
ちょっと不格好なだけなんだよ!　これでもあげた人には評判がよかったんだよ!!
ということで、羊です
今月は年明けから編み編み編み編み…
編み物月間でしたよ　まさかここまでなるとは、正直予定外でした
何といいますか、作り出したら止まらんね!
左から、先生用　ゼミの子と先生用　友達用　です
ゼミの子は2人男の子なのでどうかなあと思っていたんですけど、あげたら即その場で鍵に付けてくれました
…まじか!!
これはもう、作った甲斐がありまくりですね
ただここで問題発覚
羊がストラップの輪っかを通りづらい
…!! (°Д°;)
全然大きさを気にしていなかったという
完全な設計ミスですね
いえ、でも通るには通るんですよ?　大丈夫です　ちょっと押し込めば←
作る過程でビーズが破裂したり破裂したりなどもありましたが、なんとか10個の羊ストラップができました
ちなみにまだいくつか制作中、というか増殖中
この前ストラップを買いに行ったんですけど、また買いに行かないと底をつきましたorz
まあこれだけ作ればね、そうなるよね
これが終わったらしばらく編み物は封印ですかね(´ω`)

そして現在のわたしの携帯の待ち受け



年賀状の使い回し
ちょっとミスがあるけどそこは目を瞑るということで
以上、どこまでも羊でした(・ω・´)










羊祭りなtsubakiが書いている小説は現在33話まで更新していますﾒｪ~
さて、思わぬ修くん事件となりましたが、なんとか解決に向かっていますよ　よかった!
実を言うとこの流れは予定外とか(・ω・`)

ほうむ 33

　着いた先は布美の家の聡太の部屋で、一つ写真立てを修に手渡した。
「これ、昔のか?」
　映っていたのは幼い頃の聡太だった。隣に大人が二人一緒に写っている。布美と利也ではない。そう、両親が亡くなる前の写真だ。写真の中の聡太は、現在とはまるで別人かのように笑っている。
　わけがわからないといった修に、聡太は話し始めた。両親が死んでしまってから今に至るまで。包み隠さず。自分のことを話すのが、これから話すことの大前提で礼儀であるように思ったから。
　聞き終えた修は複雑そうな顔をしている。予想はしていた。
「……もしかしたら僕は疫病神なのかもしれない」
　そう言うとポカンと首を傾げたが、次の言葉を聞くと、ハッと修が顔を上げてしっかり聡太を見た。
「でも、それが僕の全てじゃない」
　当たり前だけどやっと気付けたこと。そして、聡太にとってとても大事なこと。
「今はそんなふうに笑うことはできないかもしれない。でも、たしかに笑えていたときがあった。それは事実だ。嘘なんかじゃない」
　この写真立てを立てられずにいたのは、昔の自分を直視できなかったからだ。そのときの環境も自分も用意できない。変わってしまった事実を認めることが怖かった。だから過去に蓋をして、今現在のが唯一の自分なのだと言い聞かせて。
　けれど吹っ切れた今は過去の家族も飾っていられる。幾年振りかに日の光を浴びた三人の笑顔は、記憶しているよりも眩しく感じる。
　今の僕にはかすかに残る要素の一つに過ぎないけれど、それがどんなにちっぽけでも僕をつくっている一つだ。
　おそらく修も。なあ、同じだろう。
　少し笑って修を見ると泣きそうな顔をしていた。小さく、けれどしっかり、おうと言った。
「たしかにおまえはどろどろ暗いのかもしれない」
「……でも、それが俺の全てじゃない」
　今度は一転ニカッと笑った。修の目に涙が滲んでいるのは、きっと、気のせいではない。けれどそれ以上増えてこぼれることはなかった。
「はは。魔法の言葉みたいだな。すっげえ不思議だ……」
　スッと写真を聡太に返した修は大きく息を吐くと、疲れたのか少しぐったりと座っている。
「小山には助けられてばっかりだな」
　しみじみ話す修に、何のことだと思った。わざわざ口に出しては言わないが、むしろ助けられたと感じているのは聡太である。わけがわからず眉間にしわを寄せる聡太を見て彼は軽く笑った。
「いや、こっちの話。何て言うか、誰かに何かできると自分が持てるから。たぶん自己満足」
「……ナルシスト」
「言ってくれるなよ」
　良く言えば献身的、悪く言えば自己犠牲的。修が自分を肯定する意義として、例えば花であったり聡太がいる。人は一人では生きていけないと言うが、彼の場合は極端過ぎる。だから進路といった『自分の』問題になるとひどく視界を失ってしまうのだ。頭がパニックを起こして周りが見えなくなる。
　お節介、お人好しもこうまで拗らせてしまうものかと聡太は呆れた。本人も自覚しているようだ。少なくとも聡太にはそこまでできそうもない。
　たとえ、自分が彼の自己保持のために手段とされていると知ったとしても、修に幻滅するなんてことはない。聡太も。
　花だって、そうだ。
　だって、それはあくまで結果論に過ぎないのだから。修の頭はそんなに良くない。このことは聡太の胸の中だけにしまい、そう伝えると、そっかなと安堵するも不安をぬぐい切れない修がため息を吐いた。
「……よし。俺さ、話すだけ話してみようと思う」
　自分の夢。なりたいもの。そのための進路。
　両親の前に、まずは成に。花にはいつ言うのかと聞けば、最後と返ってきた。全てが終わってからの、事後報告。
「絶対、怒るぞ」
「だよなー。うわー……」
　秋に、二人揃って花に怒られたときを思い出した。もちろんあのときとは事情なり状況なりいろいろと違うのだけれど。少なくとも花のご立腹された顔を拝むことだけは違いない。
　これからのことを考えるだけで頭が痛くなりそうだ。修はちょっとした胸のむかつきに見舞われている。頼むからここで吐くなよ。
「大丈夫かなあ……」
　一気に不安が募ってそれを露にする修。毎度毎度、本当に彼に救われたのかと思わず疑いたくなってしまうのだが、むしろこうでこそ修なのだ。明るいだけの修だったのなら聡太はここまで変われなかった。ギャップあってこその彼だから救われたのだと、何もマイナスばかりに働くわけではないのだなと感心せずにはいられない。
「こ、小山あ。付いてきてくれよお」
「……わかった、わかったから」
　目の前の、大いに取り乱す修に呆れながらも、たしかに聡太には頼もしく見えたのだ。
　……不思議だけれど。

大きく外れて大きく当たって 結局0ですか?

こんにちはあ＾＾
昨日、やけどをしました、tsubakiです←
いえ、ホットケーキを焼いていたらですね、ジュッとね、右手と左手にね
特に左は手の甲なのできれいに赤く色が付いていらっしゃいます
これだから白すぎると…；；
お風呂は沁みました、とても
今日も沁みるんじゃないのー、これー??

この前予備補充のために新しいレターセットを買ったら大当たりでしたよ
その日帰ってからですね、弟が1セット便箋と封筒をくれと
誰にと聞いたら『母』
実はうちの母親、無類の猫スッキーでして
ま・さ・に
今日買ってきたの猫ですよー!! Σ(°∀°*)ｷｬｰ
なんてタイムリーな
一瞬、母さんのためにレターセット買ってきた気分になりました(笑
同じシリーズの猫じゃない別のにしようかなとも思っていたんですけど、
いやあ、なかなかこれは、大正解ですね
そうそう、手紙繋がり(?)で、
今年も切手シート当たりませんでした…orz
1枚でいいんですけどね、いえ、使うわけでもないんですけどね
何故当たらないんでしょう…　←A:枚数が少ないから
ヤクルトのは2枚も当たりが出たんですけどね　何をもらったのかは知らないままではありますが
…あとで聞いてみよう
ヤクルトの1枚分切手シートに回ったらなあ…(・ω・`)ｼｮﾎﾞｰﾝ
2桁…たかが2桁と思えど意外に当たらぬぬぬぬぬぬ……
来年に期待
あ、それから次に干支の羊繋がりで、
ただいま羊が増殖中←
詳細はまた今度お伝えします(おい






当たって外れな中書いている小説は現在32話まで更新しています!!
ふざけた話も書きたいけど真剣な話も書きたい…
いい具合にまざったネタがないかなあ…漁ろう